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四輪駆動のエンプレス

ミニ四駆を題材にしたラノベを書いていきます。

少し間が空きます

お久しぶりです。

ラノベなのですが、第2部の更新は少し遅れそうです。

ちょっとプライベートで引っ越しなどがあり、絵を描く時間が取れないのです・・・

文章は全部できてるので、あげるだけなんですけどね(^^;

 

とりあえず、夏前には更新再開したいです!

それまで、少々お待ちください♪

 

ではでは。

第18話:マシン詳細、その3

「第1章の最終戦、生徒会長とあたしのマシンを紹介するね。」

 

「ボクのトライダガーわぁそこいらのマシンとは一味違うぞぉ町田宮高校3年、生徒会長の金田じゅんやだぁ。」

 

金田マシン:

ーーーーーーーーーー

・ネオトライダガーZMC

 

ポリカのトライダガーを上手く使ってギミックを隠している。

ボディの下に隠されたそれは「トレーリングサスペンション」。

1章ラスボスに相応しい、最強のマシンの1つになっている。

 

シャーシ:

MAシャーシ(トレサス)

モーター:

・ライトダッシュ

ギア比:

3.5:1

バンパー:

・フロント自作スラダン

・フロント:19mmAA

・リア:19mmプラリン

タイヤ:

・中空シャフト72mm

・大径ペラ25.4mm

その他:

620ベアリング

・ヒクオ(シリンダー)

・アイアンティル

重量:110g

 

驚異のオリジナルトレサスシステムと28000回転回るライトダッシュが組み合わさり、隙のないシステムになっている。

シャーシの肉抜きもエグく、それでいて剛性は保たれている。

研究の成果なのだろう。

 

「生徒会室で1人で作ってたからねぇ時間と費用を惜しみなく投資した結果さぁ。このトライダガーが負けるなんて、考えられないぞぉ。」

 

 

「次は改造したあたしのマシン!フレキシブルなんちゃらは、いいぞ♪」

 

みかどマシンその2

ーーーーーーーーーー

・スーパーエンペラー(超帝)

 

商美の2人の協力のもと、フレキシブル化とフロント,リアのステーが変更されている。

フレキは減速ゴム式ではないが、センチネルポールは活かしてあるので制振性はそちらで賄えている。

 

シャーシ:

MSシャーシ(フレキ)

モーター:

・ハイパーダッシュPRO

ギア比:

4:1ギア

バンパー:

FRPでリジッド

・前後19mmAAローラーでたからばこ

タイヤ:

・中径ホイール

    フロント:ローフリクション

    リア:ハードタイヤ

 チタンシャフト

その他装備:

620ベアリング

・スタビライザー

・センチネルポールシステム

重量:125g

 

ぱっと見は全然変わっていないが、フレキシブル化に成功している。

少しフレキが緩いので、上下だけでなく左右にまでフレキシブルに可動している。

それが擬似ステアリングのように作用していてコーナーリングが異様に速い。

 

「速さだけじゃなくって安定性も追加された感じ。でもまだまだ、速くできると思うんだよね。またいろいろ試していきますね!」

 

ーーーーーーーーーー

ということで、次回から第二部になります!

第二部第一話「全国大会」、おたのしみにね♪

 

第17話:ミニ四駆、仲間たち

「しっかしびっくりしたなぁみかどの超帝があんなに速くなるなんて。初めて会ったときは、お宝のコース脇で涙目だったのによぉ

 

昨日の勝負の興奮が冷めやらず、授業にも身が入らない。

 

「俺が負けたことなんかどうだっていい感じだもっとあいつが速くなっていくとこを見て行きたいぜそれで兄ちゃんにも会わせてやるんだ。」

 

放課後。

ミニ四駆部全員で生徒会室に。

 

「たのもー!」

「どうぞー♪」

 

対応が以前と違う。

ドアを開けて入ると、穏やかな顔をした副会長と、相変わらずの会長さんが待っていた。

 

「やぁ、昨日はすまなかったねぇ。醜態をさらしてしまっていたみたいでぇ。」

「気にすんなよ。で、今日は部の登録の件だよな。」

「うん、申請も通ったのでこれからは部活動として認められた、ということになるぞぉ。」

「やったぁ♪」

「ただしぃ部費がどうしても降りなかったぁおもちゃで遊んでいる部活と見られているからなぁ。」

「やっぱり難しいかでも登録出来ただけでありがたいよ。これで大会に出場できる。」

「たださぁ、これだとボクの気がすまないんだよねぇ1つ提案なんだけどさぁ、ボクが個人的にミニ四駆部のスポンサーになる、ってのはどうだろぅ?」

はぁ?そんなこといいのかよ!?」

「かまわないよぅ遠征費やパーツ代、領収書持って来てくれれば落としておくよぉ。」

「いくらまで?」

ミニ四駆代くらいなら、いくらでも、だなぁ。」

「マジかよ、大丈夫なのかよそんなこと?」

ただ1つだけ条件をつけさせてくれよぅ。そのぉなんだぁ

「会長、しっかり。」

「あぁ、うん、その、工場の設備をぉボクにも使わせてくれないかぁ?」

「え?あ、うんうん、全然いいですけど。でも会長んちってもっといいものありそう?」

「いやぁ、家でミニ四駆触ってるとママがうるさいんだよぅいままでもこの部屋で作ってたんだぁ。だから、たまにでいいから、使わせてもらえるとありがたいなぁ。」

「ぜんぜんウェルカムです。会長さんにもいろいろ教えてもらいたいです。あのマシン、ほんとにすごかったです。」

「いやぁ、キミのマシンのほうがすごかったんだぞぉ。ボクも小学生のころからやってるけど、あんな速さのマシンは見たことない。」

「でも会長さんがしっかりコース向けのセッティング出していたら、たぶん負けてます。」

「たらればだけどねぇ。でも次は負けないぞぉ?」

「はい!よろしくお願いいたします。」

 

生徒会室を後にしようとすると、副会長が出て来て話し出した。

 

「この度はいろいろご迷惑をおかけしました。」

「え、いえいえ迷惑だなんて。」

「会長、ミニ四駆が大好きなのですが、家では遊べず、校内でもこのようなポジションであなた達が羨ましかったんだと思います。」

「なるほどな。あいつはあいつで大変なんだな。」

「なのでもし、部活に会長が行ったときは

「わかってるよ。俺たちは仲間だぜ。同じ学校のレーサーだ。」

「ありがとうございます

「こちらこそ、部費、ほんと助かる。」

 

音楽室にて。

 

「はぁーーーよかったぜーーー」

「一時はどうなるかと思いましたよ部長が負けたときなんか、目の前が真っ暗になっちゃいましたし。」

「はい、みかどさんが居てくれなかったらいまの僕たちはないですよ。」

「いやいや、でも最初から嫌な予感してたし、準備しといてよかったです。」

「つぅかいつのまに、だよ。ナツと連絡取り合ってたのか?」

「はい、こないだお会いしたとき連絡先を交換してたので、相談してみたんです。そうしたら商美の部室に呼ばれて。フレキを勧められたんですよ。」

「なるほどな

「でも最初、作り方教えてもらった時はビビったですシャーシ切断するんですもん。」

「フレキはそういうとこ含めて、初心者向けじゃないっつぅの。ナツのやつ、無茶させやがって兄貴のマシンが壊れたらどうするんd

「ナツさんは悪くないです。ほんと丁寧に教えてもらって悪く言っちゃダメです。」

「そうか、ならいいんだ。そうだ、お礼も兼ねて工場でお祝い会でもやろうぜ!商美や生徒会の2人も呼んでよ!」

「それいいですね!じゃ会場用意しちゃいます♪」

 

次の日曜。

皇工場ではささやかなパーティが開かれていた。

 

「えー、ごほん。この度は町田宮高校でのミニ四駆部発足、祝賀会に参加いt「みんなぁー!かんぷぅわぁぁーーーい!」」

「「「「「かんぱーい!!」」」」」

「おぃこら俺の挨拶がまd

「まぁまぁ堅いこと言わずに♪」

 

「みかど!どうだった?マシンの調子?」

「うん、ほんとありがとうナツさん!めちゃくちゃ速くってびっくりだったよ!」

「ふふふ、よかったわ。でもまだあのマシンは速くなるわよ。いろいろ考察してみてね。」

「はい!」

 

「とりあえずおめでとう。」

「なんだ、お前も祝ってくれるのか?」

「まぁみかどさんには協力させていただきましたし、成果があったようでなにより。」

「ふん、おまえのこった、ナツに協力、なんだろうけどな。」

「ふあなたこそどうなんですか?」

「どうもこうもねぇよ勝手にしろい

「ふふ

 

「会長さんのトレサス見せてください!」

「ください!」

「なんだぁ、2人そろってぇ。」

「トレサスを触ったことないので勉強させてください!」

「僕もです、どんな作りなのか、興味あります!」

「いいぞぅこれがボクのトライダガぁだぁ。」

「間近で見るとすごい

「こんな隙間にサスが埋め込めるんだ

「ボクのオリジナルのトレーリングユニットだからねぇ。ネット探してもレシピは出てこないぞぉ。」

「「すごい」」

 

「副会長さん♪今日は刀持ってないんですね。」

「あ、あたりまえだろ、屋外で帯刀したら通報されるじゃないか。」

「えあれって本物なんですか?」

「当然だ。心身を鍛えるために。学校からも許可をもらっている。」

「(うちの学校おかしくね?)

 まぁとにかく副会長は会長のこと、好きなんですか?」

「ななななななにを言ってらっしゃるのです!そんな好きとか嫌いとかそんな

「くすくす♪耳まで真っ赤ですよー♪もぅ、女の子だなぁー。」

 

2時間ほど経過したころ、部長がマイクを握った。

 

「やぁい、野郎ども!!ここに集まったのはレーサー達だよな!」

「「「「「そうでーす」」」」」

「ここには、新コースもある!!」

「「「「「ありまーす」」」」」

当然、ミニ四駆は持ってきただろうな?」

「「「「「もってまーす」」」」」

「ではーーー!第一回町田宮高校ミニ四駆部杯、レースを始めまーーーす!!」

「「「「「いえぇーーーい!!!」」」」」

 

ミニ四駆がこんなに楽しいのは。

もちろん作る楽しみ、走らせる楽しみ。

競う楽しみもある。

だけど、ほんとうに楽しいのは、みんなと。

仲間と一緒だから、なのだろう。

 

(お兄さんの残してくれたミニ四駆で、こんなにいっぱいの友達ができたよ。あたしは楽しく生きてます。速くお兄さんにも、知らせたいなぁ。)

 

ーーーーーーーーーー

ということで第1部、これにて完結です♪

感想とかいただけると嬉しいなぁ。

 

2部も進めています。

最終的にはジャパンカップ挑戦まで書く予定ですので、こちらもお楽しみにね♪

 

ではでは。

第16話:駆け抜けろ、エンペラー

「で、キミのマシンわぁ?」

「こいつよ!!」

 

みかどの超帝。

少しフロント周りが変わったように見えるが、見慣れたマシンである。

 

「ふぅん見た感じ普通のMS、プラボディマシンでボクに勝つん?しかもそれはセンチネルポールかぃボクを舐めてるのかなぁ?」

「別に舐めてなんかいないよ。この3日間、がんばってセッティングしたんだから。誰にだって負けないから。そっちこそ、舐めてんじゃないわよ。」

「ふふまぁいいさ、そんなマシンでボクのトライダガーに勝てるわけがn

「つべこべ言ってないで早くグリッドについてよ。」

「ふふ勝ち気だねぇ嫌いじゃないよぅ。」

 

各車スタートグリッドにつく。

 

「じゃぁいぢにづいでレディゴーーー!!」

 

ほぼ同時のスタートだが、みかどのマシンが速い。

 

「マッハダッシュかなぁいや違うねぇ、これはハイパーかなぁ?いい音しているぅ

「みかどのハイパーは30000回転以上回ってるモーターだぜ。」

「でもこんな速度でぇドラゴンバックから1枚わぁ入るのかなぁ?」

!?」

 

DBの入り口に差し掛かるが、ほとんど減速をしない。

 

「ばか、ブレーキ弱すぎだ、ぶっ飛んd…

 

がんっすたん!

 

しかしマシンは小さく飛んでいる。

なんだぁ、いま何が起こったぁ?」

「しかもレーンに触れたように見えたのに着地がめちゃくちゃスムーズになってるいままでの暴れ馬な超帝じゃねぇみたいだおまえ、なにをどうしたんだっ!?」

 

「フレキシブルなんちゃら。」

 

え?」

「フレキシブル化してみました。」

この短期間で作ったのか?」

「うん。あ、ナツさんに教えてもらいながらだけどね。」

「おまえってやつぁあほんとにすごいやつだな!!」

「へへへ、なんだかんだで整備工の父の血を継いでるのかな。」

 

「この速度でコーナーも速いねぇいったいどうなってるんだぁ、これわぁ?」

「このフレキ、ちょっとゆるく作り過ぎちゃってて、ぐにゃぐにゃなの。そのせいか、コーナーでステアリングが切れるような挙動をしてるみたい。」

「そんなフレキ聞いたことないぞぅ

「お兄さんが残してくれたマシンなんだもん!あんたなんかに負けるわけないよ!」

「くぅっ

 

3週目のDBもスムーズに小さく飛んでいる。

 

「この動き、なんなんだ?この速度でこんなジャンプ出来るわけない!?」

「フロントアンダーガードとリアステーの長さを上手く合わせると、スロープの入り口でフロントが当たってフロント重心が上に。そうすると、リアステーがジャンプの手前で地面に当たる。その反動で…DBの頂点に差し掛かる前に、この子はジャンプしているの。」

 

全員が唖然としている

 

「そんなことできるのか?俺たち何年もミニ四駆やってるけど、知らなかったぞ。」

「これはこういちさんに聞いたの。ただセッティングが難しくって、速度とマシンのセッティングが完璧に合ってないとこの動きにはならないんだって。」

「それをお前

「なんかできちゃった♪」

 

「「「ずこーーーっ!」」」

勢いよくコケるミニ四駆部員。

 

「できちゃったじゃねぇよ、妊娠を告げる奥さんかよ、めでてぇなぁ!!」

「くすくす♪でもあたしもびっくりしたんだよ!すごく速かったから。」

 

そしてそのままあっさりとゴール。

 

「はい、あたしの勝ちぃー♪」

ボクのトライダガーがぁ負けるわけびえぇぇーーーん!!」

「あらら

 

ぺたんと座り込んで子供のように泣きじゃくってしまった。

大号泣の会長の側にかけよる副会長。

 

「さぁ、会長、帰りましょう。」

「がおるぅぅボクのトライダガーがぁびぇぇーん」

「よしよし、泣かないで、ほら、チーンして。」

「ぶびぃーーー」

 

「今日のところはこれにておいとまします。後日、生徒会室にいらしてください。」

「刀で切られたりせんだろうな

「ご安心を。みなさまには感謝をしているくらいです。」

「へ?」

「それでは失礼します。ささ、会長、行きますよ。」

「ぴぇぇすんすんがおるぅぅ

「はいはい、ほら泣かないで

 

工場から出て行く2人をぼーぜんと見送る。

 

「いったいなんだったんだ、あれ。」

「うん、でもまぁとにかくあたし、勝ったよ♪」

 ……

 ………いやったぁぁぁーーーーありがとう、みかどーーー!!」

「女神やいや、女神のエンペラー様やでぇ

 

ーーーーーーーーーー

ついに会長を倒せました♪次回は生徒会編ラストで第1章最終回、第17話「ミニ四駆、仲間たち」もお楽しみにね♪

 

ではでは。

第15話:こんなことも、あろうかと

2人のマシンがグリッドにつく。

部長は汗ばみ少し震えている。

対して会長は余裕の表情を見せている。

 

「今回ばっかりは、負けられないんだよ!!」

「ふふ力んでるねぇ

 

「それでは行きます!レディゴー!!」

 

少しフライング気味に部長の炎龍が前にでる。

 

「焦りすぎだよぅふふ

「行けぇ!炎龍!!」

 

ホームコースでもあり、がっつりセッティングが出せている部長のファイヤードラゴンが飛ばしている。

しかし、その後ろをほとんど離れず食いつく会長のトライダガー

 

「なんてスムーズな着地なんだよこいつ走りに途切れ目を感じさせねぇ

「ふふでもボクのトライダガーわぁこんなもんじゃぁ、ないんだよぅ

 

2週目に入るとジリジリと追い上げるトライダガー

 

「うそだろ、初めて走るコースなのに

「このトライダガーはどんなコースでもマルチにセッティングできるようにしてあるんだぁこんな初級のコースだったらノンブレ、ノーマスダンで行けるかもねぇ。」

「くっそぅ、がんばれ、炎龍!!」

 

ストップ&ゴーが信条の炎龍が決して遅いわけじゃない。

このコースに合わせた、最高のセッティングの1つなはず。

ただ、それ以上に、会長のマシンが。

 

速い。

 

3週目。

ついに並ばれる。

 

「ばか

「ふふさぁいけぇ!トライダガァ!」

 

炎龍をジリジリと引き離す。

 

「なんでこんなに速いんだよ

「キミのマシンが遅くなってるのさぁライトとハイパーの差だよぅ電池の消費量がライトの方が少ないのさぁ。」

「!!?」

 

同じ回転数でもトルクと電池消費量が違う。

もちろんトルクはハイパーが上だが、このコースはトルクより高速性がモノを言う。

 

「この手のコースでボクのライトダッシュに勝ちたいなら、ハイパーより上のモーターで勝負をかけないと無理さぁ。」

 

3馬身ほど差をつけて、会長の勝利。

 

「おつかれさぁん残念だったねぇ

「ぐっすまない、みんな

「ながないでぐだざい部長仕方ないですよ、こんなマシン反則でずぅ

「泣いて喚いても無駄さぁ部室はもらっていk…

 

「ちょっと待って!!!」

 

みかどが工場の入り口で仁王立ちしていた。

背後から差し込む街灯の灯りのせいか、後光が差しているように見える。

 

「みか?」

「あなた、金田家のお坊ちゃんでしょ!?たしかこの工場跡地の権利を欲しがってたわよね?」

あぁぁ、皇さんちの娘さんかぁ。うん、ここはこの街の一等地、前から欲しかったよぅ。でもお父上が亡くなった後の騒動で保険屋に入られて、手に入れられなかったなぁ。」

「じゃ、うちの工場の権利書、売ってあげる。」

へぇ、いいのかいぃ?」

「いいわよ、ただし、あたしのマシンに勝てたらね!!」

「なぁるほどねぇ、代わりに負けたら部室を返せ、ってことだろぅ?」

「みかど!無理だやめろっ、こいつのトライダガー、バケモンだ俺たちのためにお前のお父さんの工場まで取られちまったらオレ

「大丈夫、心配しないで。こんなこともあろうかと、あたしもマシンをセッティングしてきたんだから。」

「お前のマシンも速いけどそれでも無理d

「さぁやるのかいぃそれとも怖気ついたかなぁ?」

「やるわ。」

「権利書だぞぅ?」

「二言はない。」

「こいつ、いい根性だぁ目がいいねぇ。負けてもそいつらみたいに喚いたりしないだろうなぁ。」

あんたなんかに、負けない!!!」

 

ーーーーーーーーーー

熱い展開!これぞ青春ミニ四駆!!

次回第16話「駆け抜けろ、エンペラー」をお楽しみにね♪

 

ではでは。

第14話:廃部になんか、させない

3日後の皇工場にて。

 

「やぁ、待たせたねぇ、火野くん。」

「ふん。忘れてねぇだろうな、勝ったら部として認める約束。」

「わかってるよぅその代わり、負けたらここは没収だぁ。」

「部長

「心配すんなって、たかだか3日で作ったマシンでどうにかなる世界じゃないって、お前らだって知ってるだろ?」

「でもなんだか

 

「ふふ

 

不敵な笑みを浮かべる金田。

 

「なにがおかしい?」

「ふふとりあえず、これがボクのマシンだよぉ

 

テーブルに置かれたのは…MAシャーシのトライダガー

でも、見慣れない、何か変な、違和感を感じるマシン。

 

「うわ、これ、トレサスだ。」

「知ってるのか木暮っ!!?」

「うーむ、正式にはトレーリングサスペンション。ミニ四駆の内蔵サスの中でも高度な製作技術が必要なサスペンションユニットだよ。フレキとかと比べると、機構的にトルク抜けが起こらず、ギアの噛みの反動自体も衝撃吸収になり、その制振性は最高クラス。でも、一長一短で作れる仕組みじゃないよ。ミニ四駆の上級者じゃなければセッティング出すのだって難しいはず

(民明書房刊「サスペンションのサスペンス」より)

 

「てめぇ謀りやがったな!?」

「ボクはなにも言ってないさぁキミらが勝手にボクを初心者と決めつけてただけだろぅ?」

「くっ

 

「部長ぉ

 

みかどがびっくりした表情で会長のマシンを指差している。

 

「ん?どうしたみかど?」

「会長さんのマシンの黄色いモーター、めっちゃくちゃ光ってる

「な、なんだと!?」

「ほぅ、キミはモーターを見ただけで速さがわかるんだねぇそう、このライトダッシュは…28000回転、回る。」

「ふざっけんな!!そんなモーターあるわけないだろ!!」

1000個のライトダッシュから厳選に厳選を重ねた、最高の逸品なんだよ、こいつわぁ。」

「公称値より10000回転以上回るモーターなんて

「とはいえ回るハイパーダッシュより回らない程度のモーターだよ、何を臆しているんだいぃ?」

「そうだよ、俺のハイパーだって28000回転くらいは回ってるわけだから互角じゃねぇか。

よし!やろうぜ!!」

「ふふ勝負だよぅ

 

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解説:

MAシャーシ

両軸モーターの最新シャーシ。

とても剛性が高くギア周りの精度もいい。

ただ、すごく硬い。

この硬さを活かせるセッティングを出せると効果的。

 

・トライダガー

会長のトライダガーは、正確には「ネオトライダガーZMC」。

ポリカボディの入手がラクでとても普及している。

お笑い芸人でミニ四駆系ユーチューバー、熊とブルーのタザワさんのマシンとして有名。

彼の動画にトライダガーで参加できるとTTKで囲ってくれる。(タザワ トライダガーを 囲む会)

 

・トレサス

本文の説明の通り。

実車のサスペンションシステムと同等の仕組みの1つで、ミニ四駆で再現するにはかなりの工作テクニックが必要。

 

・トルク抜け

駆動力がなんらかの原因で伝わらなくなる現象のこと。

フレキなど内蔵サスに近いものは、上下の可動が大きいとギアが浮いた状態になり、トルクが抜ける場合がある。

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なんと生徒会長はミニ四駆のエキスパートだった!?しかしなぜそんな人がミニ四駆部を潰そうと

次回第15話「こんなことも、あろうかと」をお楽しみにね♪

 

ではでは。

第13話:部費が、欲しいです

平日の旧校舎音楽室にて。

 

「さて、部員もそろったことだし、これで多少の活動費が学校側から出るようになるだろ?こっちと工場、両方にコースが欲しいからな俺たちの小遣いじゃJCJC1セット買うのも大変だし。」

「このプラのコース、いくらくらいするんですか?」

「ん?4万くらい。」

「えぇぇーーーー!めちゃくちゃ高い!」

JCJC2セット、スロープが2個、バンクが1個、これで4万はかなり安く買えたんだぞ。」

「こんなちゃちぃのに

「言うなよ、怒られるぞまぁとにかくだ、部としての登録をしにいこうぜ。」

 

行き先は生徒会室。

部長がドアの前で「コホン」と一呼吸すると

 

「たのもー!部活申請させてくれー!」

「大声出すな、馬鹿者!」

 

部長より大きい声で返された。

 

中に入ると出迎えたのは黒髪ロング、切れ長な瞳。

赤い眼鏡と腰に携えた日本刀がトレードマーク。

生徒会副会長、弓月かおる、その人である。

 

「貴様、相変わらず小うるさいな。何用だ?」

「おぅ、やっと部員がそろったんで部活として申請しようと思ってな。」

はぁ?もしかしてあのおもちゃの?本気で言っているのか?」

「あたりまえだろ、前から何度も申請して部員が足りずに蹴られてたんだ、これで人数はそろった、文句はねぇだろ。」

「馬鹿か貴様。却下に決まっておる。」

「はぁ?ふざけんなよ、お前らがそう言ったんだろ、ケジメつけろよ。」

「おもちゃで遊ぶための部活なんぞ、許されるわけがないだろう、戯けが。」

「なんだと勝手におもちゃとか決めつけんなよこら!」

「たとえ神が許しても、生徒会が許さん!斬り捨てるぞ。」

「くっ

 

剣道部部長でもある副会長が刀の柄に手をかける。

噂によると真剣らしいが

 

「まぁ待ちたまぇ、かおるくん。」

「会長

 

後ろ向きで置かれていた椅子が回転し、そこにはもう1人。

みかどと同じくらいの背格好、ふわふわな髪型の可愛らしい男子。

喋り方はおっとりしてるが瞳の奥には只ならぬ威厳を放つ。

生徒会長、金田じゅんや。

家は有名な起業家で超お金持ち。

影から学校を支配している、なんて噂も。

 

「火野くん、ミニ四駆だろぅ?」

「そうだ、ミニ四駆部を部活として認めて欲しいんだ、頼むよ。」

「いいよ、許可するよぉ。」

「ほんとか!?」

「会長!!?」

ただし条件がある。このボクにミニ四駆勝負で勝てたら、部として認めよぅ。」

「はぁ?そんなんでってお前もミニ四駆やってるのかよ?」

「やってるやってないはどうでもいいんだぁ、勝負するか、どうするぅ?」

「するに決まってんだろ、負けるわけねぇしな!」

「ふふその代わり負けたら、今後一切、校内でのミニ四駆活動を禁止するよぉ。」

「なっ!!」

「旧校舎も取り壊したかったんだよ、ちょうどいいだろぉ?」

わかった。やってやるよ!!」

「部長

「心配すんなよ、こんなやつに負けるわけねぇぜ。」

「う、うん

 

(なんだか悪い予感がする。

 会長さんの自信ありそうな目が、気になる。)

 

 

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解説:

JCJC

ジャパンカップジュニアサーキットの略。

市販化されているミニ四駆のコース。

オーバルコースの状態で1セット2万円超えとかなり高価です。

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生徒会との対決!!いいよねありがちだよねお約束だよね!!

次回第14話「廃部になんか、させない」をお楽しみにね♪

 

ではでは。