四輪駆動のエンプレス

ミニ四駆を題材にしたラノベを書いていきます。

第17話:ミニ四駆、仲間たち

「しっかしびっくりしたなぁみかどの超帝があんなに速くなるなんて。初めて会ったときは、お宝のコース脇で涙目だったのによぉ

 

昨日の勝負の興奮が冷めやらず、授業にも身が入らない。

 

「俺が負けたことなんかどうだっていい感じだもっとあいつが速くなっていくとこを見て行きたいぜそれで兄ちゃんにも会わせてやるんだ。」

 

放課後。

ミニ四駆部全員で生徒会室に。

 

「たのもー!」

「どうぞー♪」

 

対応が以前と違う。

ドアを開けて入ると、穏やかな顔をした副会長と、相変わらずの会長さんが待っていた。

 

「やぁ、昨日はすまなかったねぇ。醜態をさらしてしまっていたみたいでぇ。」

「気にすんなよ。で、今日は部の登録の件だよな。」

「うん、申請も通ったのでこれからは部活動として認められた、ということになるぞぉ。」

「やったぁ♪」

「ただしぃ部費がどうしても降りなかったぁおもちゃで遊んでいる部活と見られているからなぁ。」

「やっぱり難しいかでも登録出来ただけでありがたいよ。これで大会に出場できる。」

「たださぁ、これだとボクの気がすまないんだよねぇ1つ提案なんだけどさぁ、ボクが個人的にミニ四駆部のスポンサーになる、ってのはどうだろぅ?」

はぁ?そんなこといいのかよ!?」

「かまわないよぅ遠征費やパーツ代、領収書持って来てくれれば落としておくよぉ。」

「いくらまで?」

ミニ四駆代くらいなら、いくらでも、だなぁ。」

「マジかよ、大丈夫なのかよそんなこと?」

ただ1つだけ条件をつけさせてくれよぅ。そのぉなんだぁ

「会長、しっかり。」

「あぁ、うん、その、工場の設備をぉボクにも使わせてくれないかぁ?」

「え?あ、うんうん、全然いいですけど。でも会長んちってもっといいものありそう?」

「いやぁ、家でミニ四駆触ってるとママがうるさいんだよぅいままでもこの部屋で作ってたんだぁ。だから、たまにでいいから、使わせてもらえるとありがたいなぁ。」

「ぜんぜんウェルカムです。会長さんにもいろいろ教えてもらいたいです。あのマシン、ほんとにすごかったです。」

「いやぁ、キミのマシンのほうがすごかったんだぞぉ。ボクも小学生のころからやってるけど、あんな速さのマシンは見たことない。」

「でも会長さんがしっかりコース向けのセッティング出していたら、たぶん負けてます。」

「たらればだけどねぇ。でも次は負けないぞぉ?」

「はい!よろしくお願いいたします。」

 

生徒会室を後にしようとすると、副会長が出て来て話し出した。

 

「この度はいろいろご迷惑をおかけしました。」

「え、いえいえ迷惑だなんて。」

「会長、ミニ四駆が大好きなのですが、家では遊べず、校内でもこのようなポジションであなた達が羨ましかったんだと思います。」

「なるほどな。あいつはあいつで大変なんだな。」

「なのでもし、部活に会長が行ったときは

「わかってるよ。俺たちは仲間だぜ。同じ学校のレーサーだ。」

「ありがとうございます

「こちらこそ、部費、ほんと助かる。」

 

音楽室にて。

 

「はぁーーーよかったぜーーー」

「一時はどうなるかと思いましたよ部長が負けたときなんか、目の前が真っ暗になっちゃいましたし。」

「はい、みかどさんが居てくれなかったらいまの僕たちはないですよ。」

「いやいや、でも最初から嫌な予感してたし、準備しといてよかったです。」

「つぅかいつのまに、だよ。ナツと連絡取り合ってたのか?」

「はい、こないだお会いしたとき連絡先を交換してたので、相談してみたんです。そうしたら商美の部室に呼ばれて。フレキを勧められたんですよ。」

「なるほどな

「でも最初、作り方教えてもらった時はビビったですシャーシ切断するんですもん。」

「フレキはそういうとこ含めて、初心者向けじゃないっつぅの。ナツのやつ、無茶させやがって兄貴のマシンが壊れたらどうするんd

「ナツさんは悪くないです。ほんと丁寧に教えてもらって悪く言っちゃダメです。」

「そうか、ならいいんだ。そうだ、お礼も兼ねて工場でお祝い会でもやろうぜ!商美や生徒会の2人も呼んでよ!」

「それいいですね!じゃ会場用意しちゃいます♪」

 

次の日曜。

皇工場ではささやかなパーティが開かれていた。

 

「えー、ごほん。この度は町田宮高校でのミニ四駆部発足、祝賀会に参加いt「みんなぁー!かんぷぅわぁぁーーーい!」」

「「「「「かんぱーい!!」」」」」

「おぃこら俺の挨拶がまd

「まぁまぁ堅いこと言わずに♪」

 

「みかど!どうだった?マシンの調子?」

「うん、ほんとありがとうナツさん!めちゃくちゃ速くってびっくりだったよ!」

「ふふふ、よかったわ。でもまだあのマシンは速くなるわよ。いろいろ考察してみてね。」

「はい!」

 

「とりあえずおめでとう。」

「なんだ、お前も祝ってくれるのか?」

「まぁみかどさんには協力させていただきましたし、成果があったようでなにより。」

「ふん、おまえのこった、ナツに協力、なんだろうけどな。」

「ふあなたこそどうなんですか?」

「どうもこうもねぇよ勝手にしろい

「ふふ

 

「会長さんのトレサス見せてください!」

「ください!」

「なんだぁ、2人そろってぇ。」

「トレサスを触ったことないので勉強させてください!」

「僕もです、どんな作りなのか、興味あります!」

「いいぞぅこれがボクのトライダガぁだぁ。」

「間近で見るとすごい

「こんな隙間にサスが埋め込めるんだ

「ボクのオリジナルのトレーリングユニットだからねぇ。ネット探してもレシピは出てこないぞぉ。」

「「すごい」」

 

「副会長さん♪今日は刀持ってないんですね。」

「あ、あたりまえだろ、屋外で帯刀したら通報されるじゃないか。」

「えあれって本物なんですか?」

「当然だ。心身を鍛えるために。学校からも許可をもらっている。」

「(うちの学校おかしくね?)

 まぁとにかく副会長は会長のこと、好きなんですか?」

「ななななななにを言ってらっしゃるのです!そんな好きとか嫌いとかそんな

「くすくす♪耳まで真っ赤ですよー♪もぅ、女の子だなぁー。」

 

2時間ほど経過したころ、部長がマイクを握った。

 

「やぁい、野郎ども!!ここに集まったのはレーサー達だよな!」

「「「「「そうでーす」」」」」

「ここには、新コースもある!!」

「「「「「ありまーす」」」」」

当然、ミニ四駆は持ってきただろうな?」

「「「「「もってまーす」」」」」

「ではーーー!第一回町田宮高校ミニ四駆部杯、レースを始めまーーーす!!」

「「「「「いえぇーーーい!!!」」」」」

 

ミニ四駆がこんなに楽しいのは。

もちろん作る楽しみ、走らせる楽しみ。

競う楽しみもある。

だけど、ほんとうに楽しいのは、みんなと。

仲間と一緒だから、なのだろう。

 

(お兄さんの残してくれたミニ四駆で、こんなにいっぱいの友達ができたよ。あたしは楽しく生きてます。速くお兄さんにも、知らせたいなぁ。)

 

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ということで第1部、これにて完結です♪

感想とかいただけると嬉しいなぁ。

 

2部も進めています。

最終的にはジャパンカップ挑戦まで書く予定ですので、こちらもお楽しみにね♪

 

ではでは。