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四輪駆動のエンプレス

ミニ四駆を題材にしたラノベを書いていきます。

第14話:廃部になんか、させない

3日後の皇工場にて。

 

「やぁ、待たせたねぇ、火野くん。」

「ふん。忘れてねぇだろうな、勝ったら部として認める約束。」

「わかってるよぅその代わり、負けたらここは没収だぁ。」

「部長

「心配すんなって、たかだか3日で作ったマシンでどうにかなる世界じゃないって、お前らだって知ってるだろ?」

「でもなんだか

 

「ふふ

 

不敵な笑みを浮かべる金田。

 

「なにがおかしい?」

「ふふとりあえず、これがボクのマシンだよぉ

 

テーブルに置かれたのは…MAシャーシのトライダガー

でも、見慣れない、何か変な、違和感を感じるマシン。

 

「うわ、これ、トレサスだ。」

「知ってるのか木暮っ!!?」

「うーむ、正式にはトレーリングサスペンション。ミニ四駆の内蔵サスの中でも高度な製作技術が必要なサスペンションユニットだよ。フレキとかと比べると、機構的にトルク抜けが起こらず、ギアの噛みの反動自体も衝撃吸収になり、その制振性は最高クラス。でも、一長一短で作れる仕組みじゃないよ。ミニ四駆の上級者じゃなければセッティング出すのだって難しいはず

(民明書房刊「サスペンションのサスペンス」より)

 

「てめぇ謀りやがったな!?」

「ボクはなにも言ってないさぁキミらが勝手にボクを初心者と決めつけてただけだろぅ?」

「くっ

 

「部長ぉ

 

みかどがびっくりした表情で会長のマシンを指差している。

 

「ん?どうしたみかど?」

「会長さんのマシンの黄色いモーター、めっちゃくちゃ光ってる

「な、なんだと!?」

「ほぅ、キミはモーターを見ただけで速さがわかるんだねぇそう、このライトダッシュは…28000回転、回る。」

「ふざっけんな!!そんなモーターあるわけないだろ!!」

1000個のライトダッシュから厳選に厳選を重ねた、最高の逸品なんだよ、こいつわぁ。」

「公称値より10000回転以上回るモーターなんて

「とはいえ回るハイパーダッシュより回らない程度のモーターだよ、何を臆しているんだいぃ?」

「そうだよ、俺のハイパーだって28000回転くらいは回ってるわけだから互角じゃねぇか。

よし!やろうぜ!!」

「ふふ勝負だよぅ

 

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解説:

MAシャーシ

両軸モーターの最新シャーシ。

とても剛性が高くギア周りの精度もいい。

ただ、すごく硬い。

この硬さを活かせるセッティングを出せると効果的。

 

・トライダガー

会長のトライダガーは、正確には「ネオトライダガーZMC」。

ポリカボディの入手がラクでとても普及している。

お笑い芸人でミニ四駆系ユーチューバー、熊とブルーのタザワさんのマシンとして有名。

彼の動画にトライダガーで参加できるとTTKで囲ってくれる。(タザワ トライダガーを 囲む会)

 

・トレサス

本文の説明の通り。

実車のサスペンションシステムと同等の仕組みの1つで、ミニ四駆で再現するにはかなりの工作テクニックが必要。

 

・トルク抜け

駆動力がなんらかの原因で伝わらなくなる現象のこと。

フレキなど内蔵サスに近いものは、上下の可動が大きいとギアが浮いた状態になり、トルクが抜ける場合がある。

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なんと生徒会長はミニ四駆のエキスパートだった!?しかしなぜそんな人がミニ四駆部を潰そうと

次回第15話「こんなことも、あろうかと」をお楽しみにね♪

 

ではでは。