四輪駆動のエンプレス

ミニ四駆を題材にしたラノベを書いていきます。

第13話:部費が、欲しいです

 

平日の旧校舎音楽室にて。

 

「さて、部員もそろったことだし、これで多少の活動費が学校側から出るようになるだろ?こっちと工場、両方にコースが欲しいからな俺たちの小遣いじゃJCJC1セット買うのも大変だし。」

「このプラのコース、いくらくらいするんですか?」

「ん?4万くらい。」

「えぇぇーーーー!めちゃくちゃ高い!」

JCJC2セット、スロープが2個、バンクが1個、これで4万はかなり安く買えたんだぞ。」

「こんなちゃちぃのに

「言うなよ、怒られるぞまぁとにかくだ、部としての登録をしにいこうぜ。」

 

行き先は生徒会室。

部長がドアの前で「コホン」と一呼吸すると

 

「たのもー!部活申請させてくれー!」

「大声出すな、馬鹿者!」

 

部長より大きい声で返された。

 

中に入ると出迎えたのは黒髪ロング、切れ長な瞳。

赤い眼鏡と腰に携えた日本刀がトレードマーク。

生徒会副会長、弓月かおる、その人である。

 

「貴様、相変わらず小うるさいな。何用だ?」

「おぅ、やっと部員がそろったんで部活として申請しようと思ってな。」

はぁ?もしかしてあのおもちゃの?本気で言っているのか?」

「あたりまえだろ、前から何度も申請して部員が足りずに蹴られてたんだ、これで人数はそろった、文句はねぇだろ。」

「馬鹿か貴様。却下に決まっておる。」

「はぁ?ふざけんなよ、お前らがそう言ったんだろ、ケジメつけろよ。」

「おもちゃで遊ぶための部活なんぞ、許されるわけがないだろう、戯けが。」

「なんだと勝手におもちゃとか決めつけんなよこら!」

「たとえ神が許しても、生徒会が許さん!斬り捨てるぞ。」

「くっ

 

剣道部部長でもある副会長が刀の柄に手をかける。

噂によると真剣らしいが

 

「まぁ待ちたまぇ、かおるくん。」

「会長

 

後ろ向きで置かれていた椅子が回転し、そこにはもう1人。

みかどと同じくらいの背格好、ふわふわな髪型の可愛らしい男子。

喋り方はおっとりしてるが瞳の奥には只ならぬ威厳を放つ。

生徒会長、金田じゅんや。

家は有名な起業家で超お金持ち。

影から学校を支配している、なんて噂も。

 

「火野くん、ミニ四駆だろぅ?」

「そうだ、ミニ四駆部を部活として認めて欲しいんだ、頼むよ。」

「いいよ、許可するよぉ。」

「ほんとか!?」

「会長!!?」

ただし条件がある。このボクにミニ四駆勝負で勝てたら、部として認めよぅ。」

「はぁ?そんなんでってお前もミニ四駆やってるのかよ?」

「やってるやってないはどうでもいいんだぁ、勝負するか、どうするぅ?」

「するに決まってんだろ、負けるわけねぇしな!」

「ふふその代わり負けたら、今後一切、校内でのミニ四駆活動を禁止するよぉ。」

「なっ!!」

「旧校舎も取り壊したかったんだよ、ちょうどいいだろぉ?」

わかった。やってやるよ!!」

「部長

「心配すんなよ、こんなやつに負けるわけねぇぜ。」

「う、うん

 

(なんだか悪い予感がする。

 会長さんの自信ありそうな目が、気になる。)

 

 

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解説:

JCJC

ジャパンカップジュニアサーキットの略。

市販化されているミニ四駆のコース。

オーバルコースの状態で1セット2万円超えとかなり高価です。

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生徒会との対決!!いいよねありがちだよねお約束だよね!!

次回第14話「廃部になんか、させない」をお楽しみにね♪

 

ではでは。